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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから今回のカンボジア子ども教育支援活動国内スタディツアーでは、2回の勉強会、4回のオンライン企画、1回の対面活動を行いました。IVUSA学生は計61名参加しました。また企画を行うに際して、5名のOB・OG、カンボジア出身の萩原カンナさん、KHJ constructionのフン・シンホンさん、青木さんにご協力頂きました。今年度の活動では、カンボジアに興味を持ち、カンボジアの人たちと積極的に交流して、来期以降も継続して支援する学生を増やすことを目的として実施ました。
まず1月22日に関西、23日に関東で行われた第1回勉強会では、国際協力を行う意義やカンボジアの社会問題について考えました。初めてこの隊で集まったため、今回の活動の目的を確認することに重きを置き、カンボジアの教育問題の現状を学びました。
2月11日にオンラインで行われた第2回勉強会では、2019年度の現地での活動を紹介する企画を行いました。IVUSA学生がカンボジアの小学校で絵本作りや運動会を行う様子をみて、現地に赴き子どもたちと触れ合うことの重要性を学びました。
2月18日の第1回目オンライン企画では班対抗ディベート大会を行いました。
隊員がカンボジアの社会問題に向き合い、幅広い価値観を持つことを目的に行ないました。学生の意見として、「募金活動を行い現地の人に効率的な資金運営をしてもらうべきか」「自ら渡航し子どもたちとの交流を行うべきか」等の論点が挙げられました。募金活動や学校建設の意義について調べ議論することで、より知識を深めることが出来ました。
2月19日の第2回目オンライン企画では、カンナさんとシンホンさんの講演会を行いました。ディベート大会で調べた情報だけでは補えないような現地のリアルな声を聞くことが出来ました。シンホンさんは、「日本人ボランティアのおかげで学校は増えてきている。しかしまだまだ地域によっては学校が足りていない。また建て替える必要がある学校も沢山ある」とおっしゃっていました。現地に学校建設のニーズがあることを知り、過去の学校建設活動の意義を再確認することができました。
3月3日の第3回目のオンライン企画では、チョンコ村を知る企画を行いました。チョンコ村は、コンポンチャム州コッピアン島にあり、IVUSAが2019年に小学校建設活動をした村です。当時の活動の様子や村の子どもたちの笑顔を見て、学生一人ひとりが、カンボジアに対する想いを再確認することが出来ました。
3月13日の第4回目のオンライン企画では、今までの活動を振り返るため、「自分がやりたいと思ったこと」や「どのようにして実現していくか」を考え、今後1年間カンボジアのために出来ることを発表するプレゼン大会を行いました。
ある班のプレゼンでは、日本人にカンボジアの現状を知ってもらう重要性を訴えました。具体的には、SNSの投稿や、自治体の施設に紙媒体で展示する方法を挙げました。これによりカンボジアの現状を啓発することが可能になり、募金等を通じ、活動を支援して下さる方が増えるのではないかと結論付けられ
また、OB・OG交流会では、カンボジアでの活動の思い出や熱い想いを聞くことで、活動に対するモチベーションが高まりました。
3月14日の対面活動は、関東に37名、関西に11名の学生が集まり、東西をオンラインで繋ぎ実施しました。関東は千葉県成田市にあるReady to fight! NARITAという施設で、関西は大阪府高槻市にあるクロスパル高槻という施設で開催しました。午前には、チョンコ村の子どもたちへの教育支援の一環として、衛生について学ぶことができるクイズを行ないました。ある班はカンボジアの子どもたちになぜ歯磨きが必要なのか、そして歯ブラシというものがなかった時にどういった代わりのものがあるのかなどを、イラストやジェスチャーを使って説明をしていました。
午後には、学生同士で想いや経験をつないでいくことを目的に、リレーやクイズなどの学生内レクリエーションを行いました。
今回の隊の目的は、カンボジアに興味を持ち、カンボジアの人たちと積極的に交流して、来期以降も継続して支援する学生を増やすことでした。結果、コロナ禍でオンライン企画やスタディツアーという形での支援活動で、現地に訪れることはできませんでしたが、様々な企画を通じて、隊全員でカンボジアの現状や課題について知ることができました。
カンボジアの子どもたちに教育の場を提供するため、現地に訪れた上級生から下級生へ想いを繋いでいきます。今後も、今回のオンライン企画や対面活動を通じてテーマとしてきた「カンボジアの問題を自分事として捉える」ことを意識して、カンボジアに対して出来ることを考えるだけでなく、実際に行動に移していきます。
最後に、今回の活動でお世話になった関係者の皆様に深く御礼申し上げます。(中央大学2年 三瀬 ひより)