会員の方はこちらから
>ID/パスワードを忘れた方はこちらから11月13日から11月14日までの2日間、長野県信濃町にて、学生15名、事務局員1名、OG2名の計18名で、長野県北信地域森林整備活動11月派遣隊 2021を実施しました。「人と森をつなげる」という目的で、学生は人と森が繋がる意義を一人ひとりが考えながら活動しました。
長野県の県有林では倒木の放置、植物の繁殖、森林の管理の難しさなどの問題を抱えています。そして、これらの問題を放置すると土砂災害など甚大な自然災害を引き起こしてしまいます。
この現状を受けて長野県出身の学生の「地元の森を守りたい」という思いからこの活動が始まり、今年で5回目を迎えました。今回の活動では、長野駅から車で約1時間のところにある信濃町が力を入れている森林セラピーを行う野尻湖周辺の森林で活動しました。
学生は、伸びきった雑草をかま等で刈り取る草刈りチームと、森林や野尻湖の湖岸に捨てられたごみ拾いチームに分かれて、森林セラピーが行えるようにしました。現地の方が強風等で倒れた木を玉切りにし、それを学生たちで木の根元まで移動させて積み上げました。そうすることで小さな生き物の住処にもなります。
また、玉切りにした丸太をベンチとして設置し、近隣の住民や森林セラピー等で訪れる方が気軽に休憩できる場を作りました。
1日目に草刈りチームはまず、現地の方から鎌の使い方から教えていただきました。鎌は、刃物であるため、自分に対しても、周りの人に対しても、大怪我に繋がる恐れがあります。雑草を刈り取る時に自分の足に鎌が当たらないように大股になり、また周りの人に対しては、鎌が当たらないように間隔を2メートルほど空けて、同じ方向に刈っていきました。
一方でごみ拾いチームは野尻湖の湖岸に漂着したごみ、森林に放置されているドラム缶や船の瓦礫、発泡スチロール等の大きく重いごみを何度も運搬しました。運搬は台車を使って、かなり長距離の坂道を上がったり、下ったりして運搬用の車両が停まっている場所まで運びます。学生の中には一日に5往復した人もいて、非常に肉体的にも大変な作業になりました。
休憩中に、ひとときの会(信濃町森林療法研究会)が企業提携して、研修として森林セラピーを実施している企業からの豚まんの差し入れをいただきました。人と森が繋がることで、またいろんな繋がりができているのだと感じました。
2日目は、一斉に同じ方向に進行してごみを拾いました。発泡スチロール、アルミ缶、ペットボトル等の軽いごみや、前日に残ってしまったタイヤやドラム缶などの重いごみも拾いました。1日目に引き続き、ごみを運搬しましたが、大変な作業になりました。
そして、長野県信濃町が力を入れている森林セラピーを行う野尻湖周辺の森林で森林セラピーが行えるように整備しました。活動前は雑草が伸びきってしまって、人が歩けないほどでしたが、活動後は人が気持ちよく歩けるようになりました。活動後は、現地の方から感謝の言葉をいただきました。
最後になりましたが今回の活動にご協力いただきました皆様に心から感謝申し上げます。(拓殖大学2年 向畑 弘基)