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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから 8月19日から22日の3日間にかけて、学生76人、事務局1人、計77人で岡山県備前市にて活動しました。
今回の活動は、備前市の文化遺産や特産品に触れることで備前らしさを知り、学生と備前市の関係を築く一歩とすることを目的にしています。
1日目の午前中は備前焼伝統産業会館にて、備前焼作家の森敏彰さんに備前焼の歴史や作り方を教わりながら備前焼制作の体験をしました。備前焼の知識や制作の難しさを学ぶことができました。
午後には、伊部の街歩きを行いました。備前焼作家の方々を訪れ、工房の様子や窯を見学し、作家さんが、備前焼にどれだけの手間をかけているのか、どのような思いで制作に臨んでいるのかを実感することができました。
また、備前陶芸センターと備前市埋蔵文化管理センターを訪問しました。そこでは、実際に備前焼を制作されている様子や、色々な作品や窯を見学させていただき、作家の方々からお話を聞くこともできました。また、多くの展示品を拝見しながら備前焼の歴史を学び、知識を深めました。
夕食後には備前市役所総務部長髙橋清隆さんによる講演会が行われ、備前市の課題や市民の方々の声、備前市の取組みを知りました。髙橋さんは、「備前市とIVUSAとの協定に頼らず、もっと学生の皆さんには備前市のことを好きなってもらい、お互いに成長していきたい」とおっしゃっていました。
2日目は3つのグループに分かれて作業しました。
伊里地区の穂波(日本遺産でもある井田跡)では、草に覆われたあぜ道で草刈り、道路整備を行いました。また公民館にて、地域の方々から井田と論語について講演していただきました。草刈り機の使用方法を教えて頂いたり、論語の一例を全員で読み上げたりする過程で、地域の方々との交流を図ることもできました。
八塔寺ふるさと村(備前市吉永町加賀美)では、日吉神社の参道の整備やにんにくの皮むき、住民の方々との交流会を行いました。八塔寺ふるさと村は、かやぶき屋根という日本の伝統を守る村です。そこでは、自分たちが大事にしてきた村を後世にも残していきたいが、人手不足や高齢化でうまくいかないという、村の方々の思いを知りました。学生たちの見たままの八塔寺ふるさと村を伝えることもでき、意見交換することができました。
岡山県青少年教育センター閑谷学校での活動は、倒木の撤去などを行うとともに、所長の徳光泰弘さんの案内の下、施設を見学させていただきました。文化庁から日本遺産に認定されたことで少しずつ世間に認知されつつありますが、その価値や魅力をより多くの人に広めていく必要があるといった今後の課題を教わりました。
夕食は、地域の方々との交流会を行いました。備前市で暮らしている方々の、備前市の魅力や課題に感じていることなどを聞くことができました。明日のディスカッションに繋がる、とても良い時間を過ごせました。
活動最終日の午前中は、岡山県青少年教育センター閑谷学校所長の徳光泰弘さんから、閑谷学校の歴史の学びとは何かについて教えていただきました。その後、国宝の講堂に移動し論語体験を行いました。論語は孔子の教えのことを指します。当時の閑谷学校を少し感じることができました。
午後は、地域の方々を交えてのワークショップを行いました。学生が感じた備前市の課題を洗い出し、地域の方々の意見を聞きながら解決策を考えました。
3日間という短い時間の中ではありましたが、学生それぞれが備前市に来なければわからなかったものを確実に得ることができました。
最後に、本活動のリーダーである林菜々絵(京都外国語大学4年)から、「今回の活動は一次隊です。今回の活動を次の二次隊、三次隊へと繋げていきたいと思います」と挨拶がありました。
今回の活動に関わってくださった皆様、誠にありがとうございました。(龍谷大学3年 大江 絢野)