東日本大震災復興支援活動合同報告会~これまで何ができたのか、これから何ができるのか~が、10月2日(日)に国士舘大学の世田谷キャンパスで行われました。
IVUSA会員や災害救援に一般参加された方だけでなく、大学のボランティアセンターやNPO 、学生団体などに所属している方、総勢170人が参加しました。
この活動はIVUSAの他にYouth for 3.11、United Youthとの共催で行われました。
司会の長内 隆博さん(国士舘大学3年 IVUSA)と鶴見 ゆり香さん(立教大学2年 Youth for 3.11)
報告会はIVUSA学生代表の菊谷 亮(日本大学4年)の挨拶で始まり、2部構成で行われました。詳細は以下の通りです。
【第一部 3.11以降これまでを振り返る】
第一部は現地で活動している団体のプレゼンテーションと、それを受けてのグループワークでした。
・震災発生時からボランティア派遣までの現地との調整について
―宮崎 猛志氏(NPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)理事、IVUSA危機対応研究所所長)
震災発生直後から災害報告会直前の災害救援15次隊までのプロセスや成果、現地との調整、義援金募金の成果やミンナDEカオウヤ、シンデレラプロジェクト等の被災地以外でできる支援についての報告をさせていただきました。
宮崎 猛志氏。
・ボランティア全体の中で、大学生や若者のボランティアはどうだったか
―合田 茂広氏(一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンター理事)
震災発生直後から現在までの大学生、若者の災害救援参加率や現地での動きについて、また学生だけでなく、海外からのボランティア参加者の動きや取り組みについても詳しくお話をしていただきました。
合田 茂広氏。
・グループワーク
3.11に対して自分自身は何を思い、感じたのか、という根本的な部分をシェアしました。普段一緒に活動しているメンバーと違うため、多様な視点の思いを聞くことができ、良い刺激になったと思います。
思いを伝える学生。
【第二部 これから大学生・若者は何ができるのかを考える】
復興に向けた大きなロードマップの中で学生や若者の役割を考えます。
・基調講演 復興へのロードマップ~震災から見えたもの~
―田中 宗介氏(東日本大震災復興対策本部事務局 内閣官房 復興対策室 主査)
災害発生時の政府の対応から現在に至るまでの流れ、また政府から見たボランティア団体の動きといった普段聞くことの出来ない貴重なお話をしていただきました。特に復興に向けては、いかに産業を興していくかがポイントであり、それは日本の地方が抱える課題と同じであるという点が印象的でした。
お話の後には「今後政府が求めているボランティアの動き」や「政府とNPOやボランティア団体間での連携はどうなっているのか」といった学生からの質問に答えていただきました。
田中 宗介氏。
・グループワーク
3.11を通して今後どのような社会を目指していきたいか、またそれを達成するためにはどのようなアクションが必要なのかを意見交換しました。
最後に、IVUSAの下村 誠・代表理事より閉会のあいさつがあり、本会は終了しました。
会終了後のレセプションでは以下8団体のブース展示を行いました。
展示・出展ブースの様子。
<出展・展示>
・ピースボート災害ボランティアセンター
・Youth for 3.11
・日本財団学生ボランティアセンター(Gakuvo)
・千代田区社会福祉協議会
・ミンナDEカオウヤ
・神奈川大学
・災害救援ボランティア推進委員会
・IVUSA