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今後の方向性について

 震災から1年たった2012年4月。宮城県亘理郡山元町での活動を開始しました。  山元町は津波による浸水範囲面積24k㎡(総面積64.48k㎡の37.2%)、推定浸水域にかかる人口8,990人(平成23年2月末現在人口の53.8%)という甚大な被害があり、南北に走る常磐線より東側の地域は発災後半年近く立ち入り禁止区域となるなど、震災後1年以上経つこの時期でも家屋の床下のヘドロのかき出しや瓦礫の撤去作業など、復旧活動に従事しました。

 震災から2年経った今年2013年4月からは、がれきの撤去や畑の再生、お祭りのお手伝いなど、復旧から復興・まちづくりにむけた活動を展開していきます。

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 さらに、海水につかってしまったことによって立ち枯れまたは倒木の危険があるイグネと呼ばれる防風林はまだまだ手つかずの場所が多く残っています。

? 自治体によっては近隣の林業組合等に緊急雇用等の予算を配分し伐採しているが、山元町は土地の所有者が負担して伐採するしかありません。さらに、家の解体時に申請すれば伐採してもらえたものが、自治体の広報が不十分であったため、更地にイグネだけが残されている地区もあります。

 この状況に対して、山元町お寺災害ボランティアセンターがニーズを受けたイグネ伐採、除去の活動に対して、動力資器材を使用した災害ボランティアチームとともに伐採-伐採後の木材の搬出-ベンチなどへの加工-地域への設置、といった作業に対して定期的なマンパワーの派遣を行っていきます。  尚、この活動は「住友商事東日本再生ユースチャレンジ・プログラム2013」の助成を受けて行っていきます。

参照データ
*国土地理院「津波による浸水範囲の面積(概略値)について(第5報)」
*推定浸水域にかかる人口、世帯数は、総務省統計局「浸水範囲概況にかかる人口・世帯数(平成22年国勢調査人口速報集計による)」