9月19日、20日の2日間、滋賀県烏丸半島にて開催された野外音楽イベント、イナズマロックフェス2015の「おいで?な滋賀体感フェア」にブースを出展させていただきました。
イナズマロックフェスは、T.M.Revolutionの西川貴教さんが主催となって、ご自身の出身地である滋賀県の地域振興と、琵琶湖の環境保全を目的として開催されています。

　ブースでは、琵琶湖の恵みや環境問題、特に特定外来生物オオバナミズキンバイ、そして9月11日から13日の3日間で行われた琵琶湖外来水生植物除去大作戦についての展示をしました。
　また、全国各地からイナズマロックフェスに足を運んでくる方々に、琵琶湖の新たな脅威であるオオバナミズキンバイについて知っていただくために、無料でうちわと琵琶湖に関するクイズワークブックの配布も行いました。

　ブースを訪れた方々には展示物を用いて説明しました。普段から琵琶湖を身近に感じている滋賀県民の方だけではなく、関東などの遠い地域からいらした方もおられました。
いずれも琵琶湖の問題とIVUSAの活動について学生が説明すると、真剣に耳を傾けてくださいました。「テレビのニュースで、あなたたちの活動の放映を見ましたよ」という方も多くいらっしゃいました。「湖岸を車で走ってる時に見えたあの緑のやつはこのオオバナミズキンバイというやつやったんやね」とお聞きした時は、問題意識を持っていただいたという実感が湧いて嬉しく思いました。

　ブースでは、琵琶湖の生態系の良い一面も具体的に知っていただくため、琵琶湖の固有種であるセタシジミの展示も行いました。セタシジミは汚れた水を浄化することができます。実際に私たちがその実験を行って結果をまとめたものを、本物のセタシジミと共に展示しました。小さな子どもだけではなく大人の方も、今まで気にも留めていなかったシジミの意外な役割を知り、興味を示してくださいました。

　そして三日月大造滋賀県知事、橋川渉草津市長も、ブースにお越しくださいました。今年の活動で、3日間で42トンものオオバナミズキンバイを除去したことへのお礼と激励のお言葉をいただきました。

　さらに、2日間ともフリーエリアに設置されている龍神ステージにて、PRをさせていただきました。司会のラリー大岩さん、アンタッチャブル柴田さん、ザブングルさんとのやり取りを楽しみつつ、全国から学生が集まりオオバナミズキンバイの除去に真剣に取り組んでいるということだけではなく、見ている方に学生の若さと元気が伝わるようなPRをしました。

　また、当日はたくさんのIVUSA学生が集まり、実際にオオバナミズキンバイを除去した経験やそこで感じた活動の必要性などを訪れた方々に伝えました。

　2日間で計約400人もの方に訪れていただき、楽しみながら琵琶湖について考えていただくことができました。上述の無料うちわは約2,000枚を配布し、オオバナミズキンバイに大勢の方々が興味を持つきっかけをつくりました。

　ブースに来てくださった方々、IVUSAの活動を応援してくださっている方々、ブース展示・ステージ上のPRなどにご協力いただきました滋賀県庁観光交流局、瀬田町漁協、その他多くの関係者の皆様にお礼申し上げます。今後も琵琶湖の外来水生植物除去に努めると共に、多くの方にこの問題を知っていただけるよう活動していきます。（同志社大学 2年　豊福 冴子）

※この活動は平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」の助成を受けて実施しています。