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>ID/パスワードを忘れた方はこちらから3月10日から12日の3日間、長岡市の栃尾地区の「ほだれ祭り」活性化活動を新潟県長岡市栃尾下来伝地区で実施し、学生34名、事務局員1名、計35名が参加しました。
2004年に新潟県に甚大な被害をもたらした中越地震に際して、当協会が仮設住宅での除雪ボランティアを実施したことにより住民との絆が生まれ、以後栃尾地域の活性化をお手伝いしています。
「ほだれ祭り」は、栃尾に嫁いでこられた初嫁の方々が神輿に乗った御神体にまたがり、これを村の男衆が担いで村内を練り歩く祭りです。伝統的なお祭りであるにも関わらず、人口減少と少子高齢化による人手不足が深刻になっています。若者の元気で祭りを、栃尾地域を盛り上げるため、今回の活動を行いました。
下来伝地区に到着後、祭りで振る舞う「あげあげあげ」の仕込み準備及び祭り会場の準備の現場に分かれて、地域の方々と交流をしながら一緒に作業しました。
「あげあげあげ」の仕込み作業は想像以上に大変でしたが、地域の方に作り方などを教わり無事に終えることができました。ここでは、地域の方々と一緒に作業をしながらお話を伺うことができ、交流会とは違う雰囲気で交流をすることができました。
その後、初めて栃尾地域の活動に参加する学生に対して、本協会のOBであり理事でもある桑原望・長岡市議会議員より栃尾地域に関する説明がありました。
そして地元の方との交流会では、以前この活動でリーダーをした方々も一緒に和気あいあいとした雰囲気で親睦を深めることができました。
祭り当日、事前準備でお手伝いさせていただいた「たぬき汁」や「あげあげあげ」そして、ほだれ飴などを売りました。12時30分、いよいよ男根をかたどった御神木が登場しました。御神木の上には今年の初嫁の方々が乗り、その神輿を男性陣が担ぎ上げ祭り会場を練り歩きました。
学生たちも、地域の方々と一緒になって声を出して神輿を担いだことで、祭りに参加した人々の心を一つにすることができました。今年は、活動のリーダーである植田あいみ(同志社大学2年)も乗せていただくことができ、IVUSAの存在をたくさんの人に知っていただくことができました。
最後に行われた「富くじ」では、参加者が競い合って初嫁の方々が投げたくじをつかみ取ろうと必死になり、かなりの盛り上がりを見せました。1等賞を獲得した方には米俵が贈られていました。
祭り終了後、下来伝地区の皆さんと祭りの話や世間話など、とても近い距離間で慰労会を行うことができました。
活動最終日、宿舎を清掃した後、小学校企画を行うため東谷小学校へ向かいました。体育館で一緒に体を動かす遊びや小学生たちの夢や得意な話を聞き、それに対して学生たちがアドバイスなどを言いました。
そして、去年の小学校企画でも行った栃尾ならではのカルタ遊びでは、大学生と小学生が年の差関係なく本気の勝負をして、一緒になって楽しむことができました。
その中で子どもたちのほだれ祭りに対する思いなども聞くことができ、今後の活動の参考になりました。
最後にそれぞれが感謝の気持ちを伝えて小学校企画は終了しました。
そして最後の班ミーテイングでは、それぞれが今回の活動で感じた思いを共有し、今後の関わり方について考えることができました。
今回の活動では、一人ひとりが栃尾地域のために自分は何ができるかを考えて活動に参加していました。祭りも大いに盛り上げることができ、来年そして今後の栃尾地域での活動に弾みをつける活動でした。(拓殖大学2年 清水 裕也)
【プロジェクトマネージャーより】
若者の力。これは大きな可能性を秘めています。今年もマンパワーでお祭りや小学校企画を通して現地の方と更に交流を深めることができました。
少人数だからこそ、一人ひとりが心の交流ができたのではないかと感じています。これからもこの繋がりを大切にし「心の幸福度」の高い地域を目指して交流を続けていきたいです。
この活動ができるのは、ほだれ祭実行委員会、栃尾同住会をはじめ多くの方々のご支援とご協力があってこそだと切に感じております。心より御礼申し上げます。(同志社大学2年 植田 あいみ)