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第3回京都日本海清掃活動

 3月3日から5日の3日間、第3回京都日本海清掃活動を京都府京丹後市で実施し、学生94名と事務局員2名が参加しました。本活動では、箱石海水浴場、蒲井集落、夕日ヶ浦海水浴場、葛浜海水浴場の4つの海岸にて清掃作業を行い、2日間(3日目は雨天のため作業中止)で7,340kg (30Lゴミ袋2,500枚分)のごみを回収しました。

 山陰ジオパークにも指定されている美しい砂浜海岸を持つ京丹後市ですが、その砂浜海岸には日本各地だけでなく海外から流されてきたごみが漂着しています。漂着ごみは生態系に悪影響を与えるだけでなく、経済面でも地元住民の方々を苦しめています。

 京丹後市も含む日本海が抱える「海ごみ問題」を解決するため、また、私たちがモットーにしている「拾う心より捨てない心」を広げるため、IVUSAと地元住民の方々や行政、企業とのネットワークを構築するという目的を掲げ、活動に臨みました。

 活動初日の3月3日、午前中に京都駅を出発し、昼前に京丹後市に到着。宿舎として使わせていただいた久美浜ぎょそんセンターにて開会式を行いました。

 その後、箱石、蒲井、夕日ヶ浦の3つの海岸に分かれて清掃活動を始めました。海岸にはプラスチック容器やガラス、ハングル文字が書かれたものなど様々なごみが落ちていました。学生たちは初日ということもあって皆張り切って清掃作業に取り組んでいました。

 活動二日目の3月4日は、地元の方々と一緒に清掃作業を行いました。清掃作業を通して学生たちは地元の方々と交流を図ることができました。
 活動に参加してくださった地元の方々からは「自分の子どもと同じ大学生がボランティアをしている姿に心を打たれた」といったお言葉を頂きました。
 また、「京丹後のお酒は種類が豊富でどれも美味しいんだ」というような京丹後市のお話を聞いたりすることもできました。

 作業後は久美浜ぎょそんセンターにて26名の地元の方々との交流会を行いました。差し入れしていただいた美味しい牡蠣を頂きながら、京丹後市のお話を伺い、活動について雑談を交えながら話し合いました。学生一人ひとりが地元の方々と「海ごみ問題」や京丹後市について考えることが出来ました。

 交流会後、学生からは「地元の方々の京丹後に対する気持ちを知ることができて良かった」という声が聞こえてきました。この交流会はIVUSAと地元住民の方々、双方をよく知る良い機会となりました。

 活動最終日の3月5日は悪天候のため、残念ながら清掃作業は中止となりました。そのため午前中は、お世話になった宿舎の清掃を行いました。

 宿舎清掃を終えた後、班に分かれて「海ごみ問題」解決に向けてどんなアプローチができるか話し合いました。二日間で得たものを生かしながら、最後に話し合いという形で「海ごみ問題」に取り組みました。

 そして、本活動の閉会式を行いました。閉会式では京丹後市商工観光部 スポーツ観光・交流課主任の高倉遼様から「これからも清掃活動を通して京丹後市との交流を深めていってほしい」とのお言葉を頂きました。

 閉会式を終え、久美浜ぎょそんセンターをあとにし、学生たちは京丹後市の道の駅・丹後王国「食のみやこ」にお邪魔しました。京丹後ならではの美味しい食べ物を食べたり、お土産を見て回ったりし、京丹後市の魅力に触れることができました。
 その後、地元住民の方々とお別れをし、帰路につきました。

 今回の活動では、最終日に悪天候のため清掃活動ができず、悔しい思いをする場面もありましたが、地元の方々との交流を深めることでIVUSAと京丹後市とのネットワークを構築することができ、次の活動に繋げられるものとなりました。

 学生の中には活動を通して、「海ごみ問題」解決に向けてだけでなく、暖かく私たちを迎えてくださった地元の方々のために、今後もこの活動に取り組みたいという想いを持つ人が増えていました。

 最後になりますが、本活動に協力してくださった皆様、誠にありがとうございました。深く御礼申し上げます。(立命館大学1年 橋本 千明)

【ご協力いただいた皆様(敬称略、順不同)】
●共催:京都府、京丹後市、山陰海岸ジオパーク推進協議会
●後援:日本一の砂浜海岸づくり実行推進会議
●協力:京都北都信用金庫、湊地区活性化協議会、小天橋観光協会、夕日ヶ浦観光協会、
蒲井区、湊宮区、葛野区、箱石区、浜詰区

【プロジェクトマネージャーより】
 京丹後市の砂浜を「日本一の砂浜海岸」にするために、今回の活動が実施されました。

 海ごみ問題という社会課題の解決はまだまだ遠いですが、第1回、第2回そして今回の第3回の活動を通して得ることのできた繋がりは、ネットワーク構築への大きな一歩となったと実感しています。IVUSAと京丹後市との関係は始まったばかりですが、これからも社会課題を共に解決していくため、進んでいくことができればと思います。

 最後に、今回の活動でお世話になりました、高倉様をはじめとする京丹後市役所関係者の皆様、高橋様をはじめとする京都府丹後広域振興局関係者の皆様、湊地区活性化協議会の皆様、小天橋観光協会の皆様、夕日ヶ浦観光協会の皆様、山陰海岸ジオパーク推進委員会の皆様、そして私たちを温かく迎えてくださり応援してくださった京丹後市民の皆様に厚く御礼申し上げるとともに、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(関西大学4年 谷澤 果穂)